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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた孫の日記

漫画を借りることについて


このところ祖母のジェットコースターのように変わる機嫌に振り回されて、しおしおになっている。母の退院が長引いてしまったこと、仕事の繁忙期、「つらい」と誰にも言えないこと、いろいろなことが押し寄せてきて、荒れる波の中で一生懸命呼吸をしようともがいている。うまく眠れない日が続いていて、自分が少しずつ弱っていくのをただ黙って見つめている。







大学の頃からの友人が遊びにきたので、海に行ったり、道の駅でおにぎりを食べたり、夕方から終電の時間まで飲んだりと楽しい時間を過ごした。年末から辞めていた煙草も吸ったし、好きな日本酒をたくさん飲んだ。友人は前にわたしが貸した漫画を返すときに、おすすめの漫画を貸してくれた。ずっと気になっていた漫画だったのでうれしかったし、自分の好きそうなものを知っていてくれる人がいるっていうのは、救いだなと思った。いろんな話をした。大学の頃から変わらないこともあるし、ものすごく変わったこともある。昔の写真を見せてもらって、照れたように笑っている自分の顔を見て、「この頃はこんな顔をしていたんだ」と不思議な気持ちになった。いろんなものごとは、少しずつ変わったり、変わらなかったりしていく。それを悲しいと思わなくなったのはここ数年の話。それまでは、変化することが怖かったし、悲しかったし、寂しかった。








友人から借りた漫画を読んで、次に会うときに感想を言うのが楽しみだ。いつになるかはわからないけれど、それまでは生き延びようと思う。











たくさんの拍手ありがとうございます。
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