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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた孫の日記

1LDK

一人暮らしをはじめました。

祖母の家を離れて実家に戻ってからずっともやもやしていた。それが高校生までの実家暮らしのときに感じていたものと同じ感覚だと気がついて、やっぱりわたしにとって「家族の心地よい距離」というのは「同じ家で暮らす」ではないのだと思い至った。思えば大学進学で家を出てからわたしと家族との関係性はかなり良好なものになったけれど、それ以前はひどいものだった。わたしは他者と暮らすのに不向きな性格をしているのだと思う。

一度思い立ったらもういてもたってもいられなくなって、すぐに物件を探した。薄給でも暮らせて、かつ、猫が二匹飼える物件はとても少なくて、選択肢がなさすぎてむしろ楽だった。次の休みには目星をつけたいくつかの物件に内見に行って、大体思いついてから一週間で新しい家を決めた。ずっと、わたしはうじうじ悩んで行動しない人間だと自覚していた。ところがここ最近、思い立ったらすぐに行動しないと気が済まないし、それで何か起きてもあまり後悔しない人間になってきている。年齢を重ねるというのは悪くないことですね。ずっと昔から住んでみたかった町の、とても古くて「昭和!」なアパートに引っ越すことに決めました。

家族にはひどく驚かれたし、新しい家の間取りを見て「まともな人間ならこんなところに住もうと思わない」と失礼なことも言われた。言われたけれど、「わたしはまともな人間ではないので構わない」と言ったらそれ以上はもう何も言われずに済んだ。それに、最終的にかなり色々と手伝ってもらった。時々実家には顔を出すけれど、やはりこの距離がいちばんいいと実感する。少し離れているくらいがちょうどいいのです。



自分のセクシュアリティについてずっと悩んでいましたが、細かい部分はさておき、ひとまず「アセクシャル」だなと思うようになりした。そのことを母や弟にも話したけれど、父にはまだ話せていません。父はずっとわたしのこと(パートナーがいた方がいいとか、そういうこと)を心配していて、話したら悲しませてしまう気がして。まあ無理に話すこともないかなと思っています。そんなに深刻に悩んでは、いません、たぶん。


来月は弟と一緒にReolのライブに行く予定も立てています。同時期に一人暮らしをはじめた弟とも、前より良好な関係を築けているように思います。Reolの「1LDK」は一人暮らしをしている状態で聴くとより一層胸に響きます。過去に仙台のライブ会場でこの曲を聴いたときは号泣してしまいました笑

祖母に「ねこ連れてひとり暮らしをはじめたよ」と言ったら、きっといいねと笑ってくれただろうなと考えたりすると、まだうわーっと涙が出てきてしまうのですけれど。いつ死のうと思い詰めていた日々からは、抜け出せたように思います。
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