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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた人の日記

海の向こうで戦争がはじまる夢

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海の向こうで戦争がはじまる夢をみた。大抵の夢は起きた瞬間から輪郭を失って、あっという間に溶けて消えてしまう。けれど今日の夢は、大きな飴玉をそのまま呑んでしまったときのように、からだのどこかにずっと引っ掛かったまま消えずにいる。いやな夢だった。祖母の排泄物を片付けながら、世界のあちこちで撮影された、人が殺される様子を見ていた。祖母が排泄物を隠そうとするのを、知らないふりをしながらさっさと片付ける。そういう現実感がとても気持ちが悪い。

ひとりで暮らしているから、誰にも夢のはなしをしない。声として吐き出さない。ゆっくりと、溶けるのを待ち続ける。


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祖母は順調に回復していて、肺にあいた穴を手術で塞ぎ、肺に差し込まれていた管を抜くことが出来た。今は、ベッドの上で起き上がる練習をしているらしい。それでもまだしばらくは再発の危険がある。ひとりで起き上がることが出来るようになれば、今年中に退院できるかもしれないそうだ。そうなると、医療用ベッドや何やら色々な準備が必要になる。そんな話をしたら、母がひとこと、「今はそんなことなにも考えたくない」と言った。考えたくないことばかり考えなくてはならなくて嫌になる。


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耳を悪くしてからひと月近く、何のやる気も起きなくて、自炊も運動もやめてしまった。何もしていなくても疲れるから、最低限の人間性だけを保って、人間のふりをして仕事に行っていた。ごはんの内容はひどいもので、ここには書けないようなものを食べて暮らしていた。最近は少しずつ人間性が回復してきたようだ。肩慣らしにさつまいものれもん煮を作って、買ってきたお惣菜類と一緒にお弁当箱に詰めて職場に持って行った。運動の方もそーっと再開してみた。今まで普通に出来ていたメニューも、一通りやってみるとぷるぷる震えながら息も絶え絶えになってしまう。それくらいに弱っていて、ひとりで笑った。また少しずつはじめようと思う。


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職場で、ぬいぐるみの落としものを見つけた。決められた手順を踏んで保護する。わたしはぬいぐるみというものを子供の頃からめでているので、その小さなころんとした海洋生物のぬいぐるみの、切れたチェーンを見ると泣きたくなった。持ち主のひとが気がついてくれるといいけれど。


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インフルエンザの予防接種を受けてからどんよりとした体調になってしまった。また、耳も絶賛大不調です。一生これが続くのかな。それでもまあいい気がする。生きているといろんな風に、かたちを変えざるを得ないことが起きる。仕方ない。Web拍手をくださった方、ありがとうございました。進んでは下がってを繰り返しながら生きています。
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