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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた人の日記

生姜焼きについて

■風邪
を引きました。大体いつも体調が悪いので慣れているけれど、祖母にうつすと大変なことになるので、薬を飲んでマスクをしています。頭がぼんやりする。お酒もがまん。わたしは「改源」という薬がすきで、特に粉の「改源」は「概念としてのおばあちゃんの家の匂い」がします。部屋で飲むと「だれか改源飲んだ?」って丸わかり。正露丸ほどの「くさい」はないんですけどね。




■生姜焼きについて
祖母はお肉を買ってくるといつも生姜焼きを作る。昔から料理上手だったので味は問題ない(時々黒焦げになったり、醤油を入れすぎたりするけれど、時々、だ)。昔はもっと色々なものを作っていたけれど、認知症の症状が進行してからはもうずっと「お肉は生姜焼き」。わたしは生姜焼きがすきだし、風邪のときなんかは体にいいとも聞いたのでいつもおいしく食べている。

ばあちゃんの作る生姜焼きはおいしいねと毎回言葉にして伝えている。返ってくる言葉もいつも同じ。「こんなの、大した料理でもない」「醤油と生姜を混ぜて浸けただけ」「料理と呼べない」。照れ隠しもあるだろうけど、たぶん、複雑な料理が出来なくなったという自覚があるのだろうと思う。

介護が始まった当初、わたしたち家族は「自分の知っている彼女」と「今の彼女」とのギャップについていけなくて、ただただ悲しかった。シャッキリした人だったから余計につらかった。「こんな姿は見たくなかった」という気持ちがあったし、信じたくなかった。

今はそういうことはあまり思わない。わたしだって昔に比べたらよくものを忘れるし、新しいことを覚えるのに時間が掛かる。ぜんぜん人のことは言えないのだ。


変化そのものを受け入れて、「では今、どうしたら生活しやすいか」を考えられるようになった。だから、昔はいろんな料理を作っていたのに、とは思わない。いつだって祖母の作る生姜焼きはおいしい。黒焦げでも醤油を入れすぎていても、いつもわたしは完食してしまう。生姜焼きは立派な料理だ。



ただ、祖母が洗ったフライパンやお皿は油が残っていることが多く、それを祖母に気付かれないように洗い直しているとき、少し、さみしい。
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