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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた人の日記

どこにもいないひと


家族から「疲れているだろうからもっと実家に帰ってきてだらだらしたら」とよく言われる。たしかに実家に帰ると元気になるし、祖母との色々、あれこれに物理的に距離を置くことはとても大切だと思う。



でも最近気がついてしまった。実家から祖母の家に帰って、祖母が片付けてしまった猫のトイレを探し(祖母は片付けたことを覚えていないので、「わたしはなにも知らない!!!!」と怒ってしまう)、えさをもらっていない猫にえさをやり、散らかされた食材を片付け、冷蔵庫に戻されてしまった冷凍食品を捨てる。そういったすべてがとてつもなく面倒くさいのだ。



猫のえさを留守にする日数の朝と夜の分それぞれ小分けにして、祖母の目につくところにメモを書き、「言われなくたってそれくらいできる!」と怒る祖母をなだめる。「そういう全部」がうんざりする。そんなことをするくらいならいっそもう実家になんて帰らない方が楽だ。ここで我慢し続ける方がずっとずっと楽だ。





自分を追い詰めているんじゃないか、と思う。もっと他の人に頼ればいいじゃない、とも。「じゃあなにを具体的にどう、誰に頼るんですか?」と嫌味な自分は言う。ほら、答えられないくせに。





このところ体調もすぐれず、風邪は一週間以上長引いていて、割と好きだった家事も何ひとつしたくない。夜は眠れなくて、仕事はやってもやっても終わらなくて、家に帰れば祖母の同じ話に何度だって同じ反応をする(いつだって「初めて聞いた」ように反応する)ように努力をする。なにも考えずに5時間くらい寝たいなと思う。でもそんな簡単なことさえできない。こんな風に、ここで書き散らかすことしかできない。「お前がやってるようなことはみんなが頑張ってやっている」という言葉に呪われている。





先日わたしの母が祖母に「この煮物って●●(わたし)が作ったの?」と聞いていて、祖母は何の疑いもなく「ちがう、わたしが作った」と答えていた。その煮物を作ったのは、わたしだ。わたしは一体どこにいるんだろう。たぶん、どこにもいない。
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