■休日
数日前から祖母と約束していて、珍しく祖母も覚えてくれていたのだけれど、今日は二人で電車に乗って遊びに行った。祖母はずっと「いつも反対方向の電車にしか乗らないから新鮮だ」と楽しそうにしていた。
駅でお土産物屋さんを見たり、わたしの職場を案内したり(なんだか気恥ずかしかった)、バスに乗って街に出掛けたり。十年ぶりくらいに入った洋食屋さんでは色々あって店主さんに怒られたりもしたけれど、いろんなお店を二人で見て楽しく過ごした。二人とも歩くことが好きなので、話しながら、ゆっくり、たくさん歩いた。
■帰宅してから
自転車に乗ってひとりで古本屋まで。今日新刊書店三軒と古本屋一軒に行ってたくさん本を買った。わたしはストレスがたまるとむちゃくちゃに本を買ってしまう癖がある。鞄にめいっぱい本を詰めたまま、明日のお弁当の買い物。坂道の多い町は自転車だとつらい!
■装苑
わたしが唯一買う雑誌が「装苑」で、今日は古本屋でバックナンバーを見つけたので何冊か買って帰った。夜に「今日は装苑を買ってきた」と言うと、祖母はきらきらした目で「少し見せてくれ」と言った。祖母は若い頃洋裁学校の先生をしていた。その頃も装苑を読んでいたそうだ。なんとも懐かしそうにページをめくる姿を、わたしの猫たちが見つめていた。
■お弁当
明日のお弁当を作るわたしの姿を、祖母は台所の椅子に座って眺めていた。「今度はばあちゃんのお弁当も作ってあげようか」と訊ねると「ほんとう?」と言う。「次の日遅番のときなら作れるよ」と答えたら、にこにこして、楽しみだと言ってくれた。明日あなたが今日のことを忘れても、お弁当のことだって何も覚えていなくても、わたしはちゃんと覚えていますよ。それが悲しい日もあるけれど、力になる日も確かにあるのです。
■拍手
ありがとうございます