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からあげはあたため直さなくていいよ(ふにゃふにゃになるから)

アルツハイマー型認知症の祖母の介護を終えて、一人暮らしをはじめた人の日記

無題


自分の年齢辺りで介護をしている人は、周りにはいない。そもそも「祖母」(あるいは祖父)を介護している人がそうそういないので、どういう風に自分に折り合いをつけたり、諦めたりしているのかがわからないし、みんなどうやっているんだろうと気にはなる。介護を始めてから、実用的な本(介護の仕方や介護を受ける人との接し方の本)も読んだし、いわゆる読物的なもの(介護をしている人を描いた小説や、エッセイなど)もそこそこ読んでいる。そこにはいつも気づきがあって、とても参考になる。





とはいえ、わたしもそこそこそれなりの年齢である。同い年の人たちで結婚していたり、こどもをもっている人もいる。お前はどうなんだと親類や知人から言われることも多い。はっきり言ってしまうと「それどころではない」し、今の自分は恋愛や結婚のことがうまく考えられない。それは「介護をしているから」という理由だけではないけれど、でも大きな理由のひとつではある。





いい年して・・・・・・と言われるたびに、やり場のない感情がとぐろを巻く。「そんな低賃金でこれから先どうやって生きていくつもりなのか」わからない。「これから先ずっとひとりで生きていくつもりなのか」わからない。「お年頃だけど結婚の予定は?」そもそも相手がいない。そういったやりとりの中で無理に笑って、茶化すみたいに「ほんと自分だめですよね」的なことを言うたびに、言っている自分がものすごく傷ついているのだから滑稽だ。





自分は、今「好きなこと」を仕事にしている。他の職業に就いたこともあるけれど、今の仕事は自分にとってすごくやりがいのある仕事だ。ただし賃金は恐ろしく安く、同年代のそれと比べたら「どうやって生きてるんだ」と思われるレベルだと思う。






女の子なんだから、頼むから結婚はしてくれ。と祖母に言われた。わたしはいつものように笑って、相手がいなくちゃ結婚はできないよ、と言った。眉が下がってしまう。泣きそうになる。情けないけれど。みんなそんなにまじめに言っているわけじゃない、世間話のひとつだ。親類に何をどう言われたって、結局自分の人生なんだから関係ない。頭ではわかっているけれど、ときどきどうしようもなく虚しくなる。「何のために生きているの」と思ってしまう。答えはわかりきっているのに、ぐずぐずになった感情が腐っていく。





両親の周囲にも「孫が生まれて大変だ」と言う人たちが増えてきた。その人たちは言葉とは裏腹にとてもしあわせそうだ。「うちにはいつ孫が来るのかなあ」と父がいうのを聞いて、心の底から申し訳なくなった。その場で土下座したかった。もちろん、そんなことをする必要はないと思う自分もいる。でも、ごめんなさいと謝りたくてたまらない自分もいるのだ。





楽しまなくちゃ、と思う。せっかく生きてるんだから、好きなものがたくさんあるんだから、もっと楽しまなくちゃ。月末には弟と東京に行ってライブを楽しんでくる予定です。めそめそしてる場合じゃない。





でも、本音を言ってしまうと、祖母の介護が終わったら、わたしも死んでしまいたいです。




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